思いついたことはとりあえずやっちゃう!
へこです。
イラストレーターを目指すとき…自分の絵柄をどうするかというのはかなり早い段階で悩むことだと思います。
なぜ悩むのかというと…
仕事をもらえるのは圧倒的に器用貧乏の方だけど、自分の個性を殺して絵を描き続けるのが果たして正しいの!?
このジレンマに陥るからです。
散々webでもリアルでも見聞きする話なので何番煎じなんだという気もしますが、あくまで自分の経験から考えていきたいと思います。
器用貧乏は仕事がくる
これは単純にいろんなものが描ければその分需要に答えられるからです。
クライアントはイメージするタッチで描いてくれれば誰が描いても構わないので新人にも仕事が回って来やすくなります。
器用貧乏なイラストレーター1人と契約しておけば他のイラストレーターを探す手間も省けるのでクライアントにとっては重宝されることでしょう。
しかし言い換えれば都合のいい外注さんということにもなります。
無茶なタッチを要求されたり、速さを要求されたり、その割に料金はお得意さん価格にされることも…
絵柄固定は作業のストレスが軽減する
基本的に「あなたの絵が欲しいんです!」というスタンスで仕事がくるのでタッチを合わせるという工程が一つ省けます。
自分の絵を依頼に基づいて描いてくのみなので、純粋に作業に集中できます。代わりがいないという意味では単価も高い場合が多いです。
ただ、軌道に乗るまでは苦しい時期もあると思います。
例えば懇意にしているクライアントでも「こういうテイストが欲しいんだけど、あの人の絵柄じゃ無理だな」と考えているとしたら、回ってくる仕事は自ずと減っていくわけです。
作業のストレスは軽減しますが、生活に困るストレスがやってくるかもしれないです…
結局どちらがいい!?第3の答えは
一概にどちらかに決めてしまうには本当に難しいです。元も子もない言い方をすれば、人それぞれなので向いてる方で活動するのがいい…という結論になります。
それでも活路はあると思うので、いくつかパターンを考えていきます。
器用な人は器用に全振りして割り切ってしまう
基本的に器用貧乏の方が案件を取れるという点では職業として確立しています。
個性が見出せないとか自分の絵の売り方がわからないと悩むよりは自分の器用さを誇っていくらでも仕事を取って行けば良いのです。
個性がないということは、良い風に捉えると汎用性があり使いやすいということにもなります。
このタイプは、素材になるイラストを量産してイラストダウンロードサイト(イラストACやPIXTA、imagenaviなど)に登録すれば、良いお小遣い稼ぎもできるはずです。器用さと速さはとても強い武器です。
自分の絵柄で勝負したい!
絵柄を変えないで食べていけるイラストレーターを目指す場合はポートフォリオを常に更新するようにしましょう。
なぜかと言うと、絵柄を変えない代わりにニーズを研究する必要があります。
自分の絵柄を研究し、どの分野ならば採用されるかを考えながらアプローチし続けることが仕事への近道だと思います。
生活に関しては他の仕事でまかなう他ありませんが、どんなことも芸の肥やしにするつもりで望めば自分の絵柄にも厚みが増すこと間違いなしです。
このタイプの人は専門学校の講師などをするのがいいと思います。研究もできて若い感性にも触れることができる。給料ももらえる。オススメです。
我が道を貫こうとしている以上、何事も前向きに捉えて邁進しましょう。
器用貧乏しながら絵柄を確立させていく
とにかく仕事をもらうために器用貧乏に徹して生活を安定させた上で、自分の絵を発表していく方法です。
自分の絵を描くために絵のアルバイトをしていると思えば気分も幾分ラクになると思います。
どんなに自分の絵柄からかけ離れていようとも、仕事として絵を描いてるとクライアントの気持ちや仕事の流れが自然と身について来ます。
そうすると売り込み方もわかってくるので、タイミングを見計らって自分の絵柄が活かせる案件に営業をかけることができるようになります。
私は結構このパターンに当てはまります。
あと、本音を言うと器用貧乏ながらもやっぱり自分の描きたい絵はあるもんで、どう頑張っても器用になりきれてない自分もいるんですよね…
そうやって気がつくと、オリジナリティが備わってくるんです。これホントに経験談です。
何を描いても結局私の絵は私の絵か〜とすごく遠回りをして絵柄固定の人になることも十分あり得ます。
まとめ
永遠のテーマだから結論は全然出ないのですが、言えることがあるとすれば
持っている能力を出し惜しみしない
器用貧乏な場合は言わずもがなですが、絵柄固定の場合もそれを貫くためにできることはたくさんあると思います。
私は常々、やれること、持ってる能力は全部使って仕事したいと思ってます。
芸は身を助ける、じゃないですけど、今まで培って来たスキルを無駄にしたくないんですね。仕事に繋がるなら使っちゃえばいいじゃん!という考え方。
まあだから未だに何やってるかわかんない人と思われることもしょっちゅうですけど。
いろんな仕事をするのが好きなのできっとこれからも器用貧乏しながら描きたいものも描くんでしょうね。しんどいことも多いけど性に合ってる。
性に合う。これがやっぱり一番大事。